Andronjo Night行ってきました

2/15のAndronjo Night行ってきました。
日本Androidの会の定例会枠で、「日本Androidの会女子部」主催のイベントだそうです。
http://groups.google.co.jp/group/android-group-japan/browse_thread/thread/81b7a9f1df81acb3

iPhoneはともかく、Androidは現状まだマニアのおもちゃ感が強い (自分の中では) ので、「女子部って一体何だろう?」という興味本位で申しこんでみました。どうやら抽選が行われるほど申し込みが集まったようで、私は運良く当選。

この手のIT系イベントは女性率が極端に低いのがよくあるケースですが、女子部イベントかつ女性優先参加ということで、女性率はかなり高かったです。最終的に、当日参加者75名中女性32名だとか。そういえば、参加者枠は80名だったはずなので、無料イベントとしてはかなり優秀な出席率ですね。

2/6に行われた「Gadget1」にも参加していて、こちらも日本Andoridの会がからんでいるので、ある程度近い感じなのかな…と思ったら、かなり様子が違いました。Gadget1はかなりコアな技術者+起業家の集まりだったのに対して、Andronjo Nightは技術者ではない人の割合が高い感じ。懇親会で少しお話しした感じだと、IT業界ではない参加者も結構多かったようです。一種のバブル的な人気なのかもしれませんが、非常に活気は感じられました。

関連リンク

以下、内容について簡単にレポートします (リアルタイムにTwitterに投稿したものから編集)。

アナウンス (安生真さん)

Google主催の開発者イベント、DevFest 2010 (3/11(木)) の受け付けが始まったとのこと。Google Developers Dayよりも規模は小さい。この中でAndroidに関するセッションもある。

http://sites.google.com/site/devfest2010japan/

オープニング (矢野りんさん)

日本Androidの会女子部の紹介。女性の視点でアプリケーションのアイディアを発信、チーム女子部で開発したアプリをマーケットで配信することを目的とする。

活動場所はGoogle Groupのdronjoグループ、Twitterハッシュタグ #andronjo
http://groups.google.com/group/dronjo?pli=1
http://twitter.com/#search?q=%23andronjo

今年の活動目標は、女子のための開発セミナー、女子のためのデザインセミナーなど勉強会の開催。Women's Smartphone Networkと連携している。
http://wsnetwork.info/

「ラブリーなアプリとは何か」 (あんざいゆきさん)

Android SDKに含まれるサンプルアプリNote Padをラブリーにカスタマイズした、という報告。UI設計の観点でも興味深い内容でした。

宣伝: Android Marketに、Libraroid という図書館検索&予約アプリを出している。最初は川崎市立図書館だけ対応。今は33図書館に拡大。図書館WebサイトにはAPIなどというものは用意されていないので、スクレイピングで実装。

ラブリーなアプリの原則

  • 空っぽのリストはやめよう: アプリを立ち上げて最初空っぽの画面が出ると、何をしていいか分からない。対策として、アイテムがない場合にはデフォルトの文字列を入れる (例: 「メニューボタンを押してください」)。
  • メッセージを画像にする: 小汚い感じがイイ
  • よく使う機能ならメニューに押し込めず、最初から出ていた方がいい→ ImageViewとListViewをRelativeLayoutで並べる
  • ボタン配置: add noteの隣にdeleteは危険。よく使うボタンは右端、間違って触るとまずいボタンは左端に (右利き仕様)
  • ボタンを押したときに何も変化がないと不安になる。XMLファイル中のandroid:state_pressed属性で場合分け。
  • アイテム間の罫線も手書き風にしないと詰めが甘い
  • CheckedTextViewというウィジェットは右端にしか置けない→拡張クラスを定義して位置を変更、XMLファイルのandroid:checkMark属性で画像を変更
  • メモのタイトルを変更しようとしたらデフォルトのダイアログ出現→詰めが甘い!→@values/styles.xmlを編集して、Theme.Dialogを継承して背景画像とテキスト色を指定

「この辺の統一感が出ると、おっいいんじゃないという感じになる。皆さんもこれを参考にして、女子にモテるアプリを作ってください」とのこと。

パネルディスカッション「Android Marketはイケてるのか?」

Android Market上のおすすめアプリと、マーケットの機能そのものについての議論。

登壇者は、

  • hiroii (石川浩子) さん
  • ニシヲカさん
  • 宮田友美さん
  • あんざいゆきさん

の4名。

以下、適当に発言をピックアップします。

  • おすすめアプリ
    • hiroii: Solfeggio (絶対音感を鍛える)
    • ニシヲカ: FxCamera (エフェクトつきカメラ)、Animal Sounds (動物の絵と鳴き声が出る癒し系アプリ)
  • こんなアプリがほしい
    • hiroii: カップラーメンができるまでを楽しく待てるようなタイマーアプリ、魚八景みたいな環境アプリ、知育系 (折り紙、ひらがな学習など)
    • ニシヲカ: 寝坊したとき用に、ほかの人からアラームを鳴らしてもらうアプリ
    • 宮田: 連絡先を管理するアプリ。標準のコンタクトリスト機能は、グループ化の機能がない、日本語ソート機能がないなどの不満がある。普通に使いやすいものがほしい。
    • あんざい: 癒し系カレンダーウィジェット。今4〜5個くらい入れているが、どれもいまいち。
  • Android Marketについてひとこと
    • あんざい: ウィジェット専用のカテゴリーがほしい
    • 宮田: アプリにチェックを入れて、あとでPC上から詳細を確認する機能がほしい
    • ニシヲカ: カテゴリ分けが大雑把すぎて探しにくい。もっと細かいカテゴリか、タグ付けの機能がほしい。現在は、Marketから直接探すというよりも、Twitterなどで紹介された中から探すことが多い。
  • Andorid端末はどうしたら女性に普及するか?
    • あんざい: Xperia miniのカラバリは良い。いままでAndroid機はカラバリが少なかった。
    • hiroii: オープンソースであることの利点を生かして、人に合わせたバリエーションをたくさん作ると良いのでは。
    • あんざい: ホーム画面のカスタマイズやウィジェットも置ける機能を活用して、いろいろな人がカスタマイズした画面をアピールできると良い

アイコンについてのアンケート結果から

都築博己 (mrshiromi) さんによる、アンケート結果に見るアプリアイコンの指針。

男女別に以下のようなアンケートを実施した。

  • 女性向け: かわいいアイコンはどれか?
  • 男性向け: センスの良いアイコンはどれか?

設問が違うので一概には比較できないものの、概ね以下のような傾向が見られた。

  • 女性: かわいいアイコン、平面的/立体的には無関係
  • 男性: 立体的なアイコン、アプリの機能を端的に捕らえたアイコン

Androidでは、サイズ以外にアイコンのデザインポリシーは特に規定されていないので、開発側の裁量が大きい。 誰に使ってほしいかを意識したデザインが重要。

アイラブガジェット♥

tunakkoさんによる、Nexus One/Xperiaの実機レビューと、Nexus One用ケースとホーム画面の製作話。

Nexus Oneインプレ

  • 写真からはチープな印象があったが、実物は意外と高級感があった。
  • ボディが滑りやすい
  • トラックボール以外のボタンが思ったとおりに操作しづらい
  • ライブ壁紙が素敵
  • UIやアイコンがかっこよくなった
  • マルチタッチ対応はすばらしい

Xperiaインプレ

  • おしゃれ、ヨーロッパのできる女性が持つっぽいイメージ
  • トラックボールがない代わりに、カメラ撮影などのハードウェアキーが充実 (爪を伸ばしているとハードキーの方が良い)
  • 裏蓋が交換可能。サードパーティからいろいろなものが出ることを期待。
  • ストラップホールが最初からついているのはうれしい。
  • POBox Touch (日本語入力システム) がすごい
  • カメラ機能がすごい (AF、顔認識)

Nexus OneXperiaの比較→Xperia圧勝! (期待も込めて)

かわいそうなNexus Oneをオシャレにしてみようということで、Nexus Oneのデコレーションに挑戦した。

  • 手帳風の自作ケース
    • 紙のメモ帳収納スペースあり。Twitterをしていてもバレない!
  • ホーム画面をキラキラ光る女子部ロゴにカスタマイズした。
    • キラキラ光るエフェクトを作るのに、画像をたくさん作って (数はメモっておらず…) 2日間徹夜した。