『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』読書メモ

私自身はCOOKPADのユーザではありませんが、大規模CGM (Consumer Generated Media) サイトの成功事例、あるいはRuby on Railsの大規模な適用事例であることからCOOKPADには興味を持っています。

今回ようやくこの本を入手＆読了したので、簡単に読書メモを書いておきます (内容はTwitterへの自分の投稿の転載中心)。

本書の最大のメッセージは、COOKPADの成功要因は、明確な理念 (料理を通して人々を笑顔にすること) と、そのために必要なことを最小限かつ徹底的に実行していることであるということ。
COOKPADはレシピ投稿機能と検索機能に絞りこんで、それらを使いやすくするために徹底した工夫と技術を投入している。
言葉に依存しない (＝アフォーダンスの高い？) UIへのこだわりも特徴的。これは海外への展開を考えた場合に重要な特性であるように思う。
優れているけれども認知度の低い商品 (食材、調理器具、etc.) のプロモーションのために、ユーザによる商品活用アイディアを集めることで、広告主とユーザ双方に喜ばれる広告の提供に成功している。
ただし、本書は「女性の視点」を強調しすぎている印象を受けた。実態としてユーザの圧倒的多数が女性なので、必然かもしれないが。