(メモ) Ubuntu 12.04 on Zenbook Prime UX31A

最近Zenbook Prime UX31Aを購入したので、Ubuntuを入れた際の設定などのメモを書いておきます。

機種・バージョン情報

  • ZENBOOK Prime UX31A-R4256 (Intel Core i7-3517U, 1.9GHz×2コア, メモリ 4GB, SSD 256GB)
  • Ubuntu Desktop 12.04 LTS 64bit

最初Linux Mint 13 Cinnamonを試したものの、GRUBのインストールに失敗したので、ひとまず何も考えずにUbuntuに切り替えました。

Ubuntuのインストール

UX31Aは従来のBIOSに代わるUEFIを用いてブートするので、パーティションの扱いが以前とは異なっています (今どきのマシンはみんなこうなんでしょうかね…?)

初期状態でWindowsのデータ領域 (Dドライブ) として確保されていた約130GBのパーティションを3つに分け、以下のように割り当てました。

(GUIDパーティションテーブルのため、従来の基本パーティションや論理パーティションの概念はない)

Ubuntu上のGNU partedでは以下のように見えています。

(parted) print list                                                       
Model: ATA SanDisk SSD U100 (scsi)
Disk /dev/sda: 252GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt

Number  Start   End    Size    File system  Name                          Flags
 1      1049kB  211MB  210MB   fat32        EFI system partition          boot
 2      211MB   345MB  134MB                Microsoft reserved partition  msftres
 3      345MB   104GB  104GB   ntfs         Basic data partition
 4      104GB   109GB  4295MB               Basic data partition
 5      109GB   129GB  20.0GB  ext4
 7      129GB   149GB  20.0GB
 8      149GB   241GB  92.6GB  ext4
 6      241GB   252GB  10.7GB  ntfs         Basic data partition          hidden, diag

タッチパッド操作について

Ubuntuインストール直後の状態で、2本指スクロール含めてタッチパッド使えていますが、右クリックが機能しません。
2本指タップ (クリックではなくタッチパッドに短く触れる操作) が右クリックとして機能します。

OSが固まる現象とカーネル更新

インストール直後の状態では、ブラウザ (Firefox, Chrome) でWebサイトにアクセスするタイミングでかなり頻繁にOS全体がフリーズする現象が発生していました。

Ubuntuのcomminuty wikiページを見ると、2012/7/22時点で最新の3.2.0-26バージョンのカーネルWi-Fi接続時にkernel panicが発生する問題があるようです。
https://help.ubuntu.com/community/AsmusZenbookPrime#Bugs_and_issues

この状況に該当するかどうかは明確ではないものの、proposed (テスト版) の3.2.0-27では問題が解決されているとのことなので、ひとまずこれに置き換えます。

初期状態ではproposedはapt-getの取得対象に入っていないので、Ubuntuソフトウェアセンターの「ソフトウェアソース」で、「プレリリースされたアップデート (precise-proposed) にチェックを入れる必要があります。

この状態でapt-getやアップデートマネージャ等によりlinux-image-3.2.0-27-genericを入れることができます。

カーネルを置き換えた状態で2日ほど使って限りではフリーズは発生していないので、当面これで問題なさそうです。

Unsettingsを用いたグローバルメニュー無効化

Zenbookに限った話ではありませんが、最近のUbuntuではアプリケーションのファイル、編集などのメニューが画面全体の最上部に出る (グローバルメニューと呼ぶらしい) のがどうも使いづらいので、Unsettingsという設定ツールを使って、ウィンドウ上部に来るように変更します。

初期状態でのUbuntuデスクトップ (グローバルメニュー表示)

参考情報:

UnsettingsはUbuntu公式のリポジトリには含まれないので、aptにリポジトリを追加した後でapt-getでインストールします。

$ sudo add-apt-repository ppa:diesch/testing
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install unsettings

Unsettingsを起動して、Windowsタブの中の「Global menu」をOFFにします (有効にするには一旦ログアウトする必要あり)。

グローバルメニューをOFFにした状態でのウィンドウの例

(未解決) Windows 7とのデュアルブート

現在、GRUBのブートメニューにはWindows 7のエントリは現れるものの、それを選択すると

error: invalid EFI file path.

と出てブートできない状況です。これについては今のところ未解決です。