Ubuntu 9.04 + KVM + virt-managerで仮想マシン作成

Ubuntu 9.04が正式リリースされたので、早速ダウンロード&インストールしてみました。普段はWindowsVMware上で動かすことが多いのですが、今回はLinux上のVMを試してみるために、ホストOSとしてインストールしています。

とりあえずKVMのインストールとvirt-managerを使ったVMの作成まで試してみたので、メモを兼ねて報告します。

主な構成

参考にしたドキュメント

Ubuntu Server Guide - 17. Virtualization

上記ドキュメントにはvirt-managerの説明はあまりないので、試行錯誤で動かしています。逆に、ドキュメントに記載されているコマンドライン系 (virsh) はまだ触っていません。

必要パッケージのインストール

仮想化関連のパッケージは標準状態ではインストールされないので、apt-getでインストールします。

$ sudo apt-get install kvm libvirt-bin
$ sudo apt-get install virt-manager

今回の作業で必須かどうかは確認していませんが、Ubuntu Server Guideの記述ではグループlibvirtdに自分のユーザIDを登録するように指示されているので、とりあえずそれに従っておきます。

$ sudo adduser $USER libvirtd

virt-manager起動

sudo virt-managervirt-managerを起動すると、以下のような画面が出てきます。


新規VM作成

virt-manager上で "New" を選択すると、新規VM作成のウィザードが起動します。ここでは、VM名、ゲストOS種別、仮想ディスク/メモリの容量、ISOイメージファイルなどを指定します。

ここでは、ゲストOSとしてUbuntu 9.04 Server (32ビット版) を指定しました。
VMの作成が完了すると、virt-managerの画面上に、作成したVMの情報が表示されます。


ゲストOSのインストール

新規VMの作成が完了した時点で、またはvirt-manager上でVMをダブルクリックすると、該当するVMのコンソール画面が現れます。
ここではUbuntu Serverのインストーラが出てきます。

ここでのインストール作業は、(VMではない) 通常のOSインストールと同様です。

ゲストOSの起動

ゲストOSのインストール後、仮想HDD上からゲストOSが起動します。今回インストールしたのはサーバ版のUbuntuなので、見た目的にはぱっとしませんが。


補足

virt-managerのコンソールは、VMwareと比べるとちょっと完成度が低いかなという印象。

  • 画面の更新がもたつく
  • 変なキーボード配列 (US配列というわけでもない)

おそらくはコンソールを使うのはインストール時と緊急時くらいにして、通常はsshなりvncなりで接続するのが現実的と思われます。