Himawari Readerに期待
日本語のEPUB書籍もポツポツ出てきた昨今ですが、今回Gihyo Digital Publishingから出ている「実践 Web Standards Design」を購入してみました。
[改訂新版]実践 Web Standards Design - Web標準の基礎とCSSレイアウト&Tips | Gihyo Digital Publishing … 技術評論社の電子書籍
ただ、これをAndroidスマートフォン/タブレットで読もうとすると、日本語にちゃんと対応したEPUBリーダーアプリがなかなか見当たらないのが泣き所…
(参考) AndroidでのEPUBリーダーを比較してみました - 達人出版会日記
少し前から、日本製のEPUBリーダー「Himawari Reader」がAndroid Marketに登場したので、「実践 Web Standards Design」との組み合わせで試してみました。
https://market.android.com/details?id=jp.green_fld.himawari
結論としては、なかなかいい線行っているけれどももう一歩、今後のバージョンアップに期待というところです。
今回の動作環境は以下の通りです。
- HTC EVO 3D (ISW12HT) Android 2.3.4, ファームウェアバージョン 1.09.970.5
- Himawari Reader Pro バージョン 1.0.6 (広告なしの有償版。機能は無償版と大差なし)
書籍の取り込み
Himawari Readerを立ち上げても、書籍の取り込みに相当する操作が見つからないので戸惑いましたが、どうやらASTROファイルマネージャのようなファイラーからEPUBファイルを選択し、アプリケーション選択メニューから「Himawari Reader」を選択するのが正解のようです。
(余談ですが、ここで選択肢に出てくるAdobe Readerを選択しても、「この文書は有効なPDFファイルではないため、開けません」と出てきます。なぜ選択肢に出る…)
一旦Himawariで開くと、Himawariの書庫に登録されて、次回からは直接Himawari上で開けるようになります。
書籍の表示
レイアウト含めてかなり良い感じに再現されており、フォントもちゃんとモトヤフォントが使われています。
ただ、Himawari自体は埋め込み画像の表示機能を持っているようですが、今回試した書籍ではうまく表示されませんでした。頻繁にアップデートが行われているようなので、そのうちちゃんと表示されるようになるだろうとは思います。
ちなみに、ページめくりはiBooksのような紙のページを再現したタイプではなく、Webブラウザと同様にスクロールして、セクション単位でページめくりを行うようになっています。好みの問題だと思いますが、個人的にはこちらの方が好ましいと思います (表示の書き換えに時間のかかる電子ペーパー系だと話は別ですが…)。
(おまけ) Aldiko, FBReaderでの表示
AldikoはiBooksと同じく、スクロールではなく画面単位でページをめくるインタフェースです。
「実践 Web Standards Design」を表示してみたところ、以下のような結果になりました。
- ×日本語フォントがCJKフォントあるいは中華フォントと呼ばれるもので表示される
- ×レイアウトがうまく再現できていない
- ○埋め込み画像はちゃんと表示される
(元々最初の2点の問題が、今回Himawari Readerを触ってみるきっかけでした)
なお、FBReaderで試したところ、なぜかNull Pointer Exceptionで落ちました… (日本語の書籍名 or ファイル名の問題か?)